外壁工事の必要性とタイミング|失敗しない外壁工事業者の選び方を解説

外壁が古くなったときに、どのような工事を選べばいいのかわからず悩む人が多くいます。家の外壁は時間とともに劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。この記事では、外壁工事の種類や費用、工事の流れ、業者の選び方まで詳しく解説します。
記事を読めば、最適な外壁工事を選ぶための知識を身に付けることが可能です。外壁工事には塗装工事や張り替え工事など、さまざまな方法があります。適切な工事を選んで家を長持ちさせ、美しい状態を保ちましょう。

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外壁工事の必要性

外壁工事は建物を守るために欠かせません。外壁は建物を風雨や日光から保護する役割を持ちます。時間経過による外壁の劣化は、建物全体の耐久性を低下させる要因です。ひび割れや塗装の剥がれが発生すると雨水が浸入し、内部構造の腐食やカビの発生といった二次的なトラブルを招きます。
外壁は定期的なメンテナンスを実施すれば、大規模な修理が必要になる前に対処でき、コストを抑えることが可能です。外壁工事により建物を長持ちさせ、資産としての価値を保ちましょう。

外壁の劣化により家の内部に浸水してしまった場合、数百万円の修理費用が必要になる可能性があります。
外壁工事の種類

外壁工事は、目的や外壁の状態に応じて選ぶことが重要です。外壁工事には以下の種類があります。
- 塗装工事
- 重ね張り工事
- 張り替え工事
- 補修工事
塗装工事
塗装工事は既存の外壁を手軽にメンテナンスする方法です。塗装は外壁を紫外線や雨風から守ってくれるので、建物全体の耐久性を高められます。定期的な塗装により、外壁の劣化を防ぐことが可能です。
使用する塗料によっては防水性や耐久性が異なるため、目的に合ったものを選びましょう。下地処理が不十分だと塗料が定着せず、早期の剥がれや劣化につながります。塗装工事は職人の技術力によって仕上がりが左右されるため、依頼先が重要です。
» 外壁塗装の費用の相場や内訳、費用が変動する要因を詳しく解説
重ね張り工事

重ね張り工事は、既存の外壁に新しい外壁材を重ねて張る方法です。重ね張りは工期が短縮でき、コストが比較的抑えられるメリットがあります。既存の外壁を撤去する必要がないため、廃材が少なく環境にも優しい工法です。
重ね張りは、断熱性や防音性の向上、防水性が向上します。重ね張りは構造体への負担が少ない点が特徴です。外壁材の種類やデザインの選択肢が豊富な点もメリットです。

重ね張りのデメリットは、建物の重量が増えるため耐震性が低下する点です。
張り替え工事

張り替え工事は古い外壁材を全面的に撤去し、新しい外壁材に交換する方法です。家の耐久性を高め、防水性能を向上できます。外壁の劣化が激しい場合や、デザインを一新したい場合におすすめです。
張り替え工事は他の外壁工事と比べて費用は高めです。古い外壁材の廃棄費用が発生するからです。外壁の適切な張り替えタイミングを知り、専門の業者に工事を依頼しましょう。
» 外壁の張り替えが必要なタイミングと業者の選び方!

我が家は築25年の中古物件を購入したため、下地の状態を確認したく、張り替え工法を選択しました。張り替え工法は建物の重量が増えないので、耐震性の面でも安心です。
補修工事
外壁の性能を維持する、効果的な補修工事は以下のとおりです。
- ひび割れや欠けの修復
- 劣化したシーリング材の打ち替え
- 鉄部のサビ除去と防錆処理
- モルタルやコンクリートの補修
外壁のひび割れや欠けは、放置すると建物全体の強度に影響を与えます。問題を早期に修復すれば、建物の寿命を延ばせます。雨漏りを防ぐ防水処理や、外壁の色あせや汚れを改善するクリーニングも行いましょう。
» 外壁の種類と選び方のポイントを解説!
外壁工事の流れと期間

外壁工事は家の耐久性を向上させる重要な作業です。外壁工事の流れと期間について知っておきたいポイントは以下のとおりです。
- 工事の流れ
- 工事期間の目安
- 工事期間が延びる要因
家の規模や選択した工事内容によって、工事の流れや工事の期間が異なります。予算や工事期間には、余裕をもってスケジュールを組みましょう。
工事の流れ
外壁工事の流れを知っておくと、スムーズに工事を終わらせられます。工事の流れは以下のとおりです。
- 現地調査と診断
- 工事内容の打ち合わせと契約
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 下地処理
- 塗装工事や重ね張り、張り替え
- 施工確認と最終チェック
- 足場の解体と清掃
- 完成検査
- 引き渡し
最初に外壁の現地調査と診断がされ、工事内容の打ち合わせを行い、内容を確認したら契約を結びます。工事では足場を設置し、高圧洗浄による外壁の清掃を実施します。掃除後に行うのが、ひび割れや欠損の補修などの下地処理です。塗装工事の場合は、下塗りや中塗り、上塗りの順で進めていきます。
施工完了後に施工確認と最終チェックが行われ、足場の解体後に清掃を実施します。完成検査で、工事内容に問題がなければ完了です。工事の流れを把握すれば、工事の進行状況や必要な準備について理解を深められます。
工事期間の目安

工事期間の目安は、工事の種類によって異なります。計画を立てるときには、工事の種類による日程の違いを理解することが重要です。
工事の種類によって以下のように期間が変わります。
- 塗装工事:7〜14日
- 重ね張り工事:10〜20日
- 張り替え工事:14〜30日
- 補修工事:1〜7日
工事の期間は天候や建物の状態によって延びるため、柔軟なスケジュール変更対応が求められます。工事の種類がわからない場合は、余裕を持った日程にしましょう。

工事期間は職人さんのスケジュールにもよります。
工事期間が延びる要因
工事期間が延びる要因として、よくある理由が天候不良です。雨や風が強い日には作業が中断されることが多く、工事の進行が遅れます。資材の納品遅延も、期間延長の大きな要因です。注文した特定の資材が工事開始時に届かない場合、作業が進められません。
予期しない建物の損傷が見つかると、追加で工事が必要になるため、日程が遅れます。予定外の作業が増える場合は、業者は修繕の必要性の説明や見積もりなどを行わなくてはなりません。
工事の中で1つでも工程が遅れると、全体の工程にも影響を与えるため、スケジュールを見直さざるを得なくなります。行政手続きの遅れや承認待ち、不適切な初期計画や見積もり、不明確な契約内容が起因するトラブルも起こる場合があります。

工事中の近隣トラブルや、職人の人手不足などの問題も工事を遅らせる要因です。我が家は真夏に工事を行ったので、工事期間よりも安全第一を考え、差し入れを持っていきました。
外壁工事業者の選び方

外壁工事業者の選び方には、以下3つのポイントがあります。
- 業者ごとの特色を知る
- 複数の業者から見積もりを取る
- 悪質な業者を見極める
業者が信頼できるかポイントを押さえて判断し、自分に合った外壁工事業者を選びましょう。
業者ごとの特色を知る
業者ごとに異なる強みがあります。具体的には以下のとおりです。
- 地元密着型の業者
- 地域に特化したサービスに特化し、アフターサポートも手厚いです。地元の気候や建物の特性に精通しているので、地域に適したアドバイスを受けられます。
- 大手業者
- 豊富な実績があり、最新技術を活用した工事を期待できます。信頼性は高いですが、費用が高い傾向にあります。
- 専門業者
- 高度な技術力を持っています。特定の工事や素材に特化した外壁工事を行いたい場合、専門業者の技術が役立ちます。
- リフォーム全般を手掛ける業者
- 外壁工事だけでなく、他のリフォームも含めた総合的な対応が可能です。家全体のリフォームを考えている場合には、工事以外の対応力も考慮しましょう。
インターネットを活用すると、手軽に相見積もりや相談サービスを受けられます。忙しい方や少しでも費用を抑えたい方にとっておすすめです。各業者の特色を知って、自分のニーズに合った業者を選びましょう。
» 外壁リフォーム基本知識から業者の選び方まで紹介
複数の業者から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取ると、工事の内容の違いや費用の比較ができます。業者を比較するときに見るべきポイントは、以下のとおりです。
- 費用の比較
- サービス内容の確認
- 保証の確認
- 不明点の質問
- 実績や口コミの調査
- 迅速な対応の確認
ポイントを押さえれば、適正価格で工事を請けられます。見積もりの内容の詳細を確認し、比較しましょう。業者によって見積もりの記載内容が異なるので、不明点がある場合は質問しましょう。業者の実績や口コミの調査も忘れずに行ってください。

こちらの質問に対して誠実に応えてくれる業者がおすすめです。見積もり書が分かりやすいかどうかもポイントです。わざと分かりにくい見積書を作る業者もいるので注意が必要です。
悪質な業者を見極める
悪質な業者の見極めは、安心して外壁工事を行うために重要です。業者選びに失敗すると、工事の質が悪いばかりでなく、予期せぬトラブルに巻き込まれる場合もあります。悪質な業者を見分けるポイントは以下のとおりです。
- 会社の所在地や連絡先がわからない
- 実績や評判が確認できない
- 資格や許可がない
- 保証内容が曖昧である
異常に安い見積もりを出す業者には注意が必要です。見た目の価格に惹かれますが、手抜き工事や追加料金の請求などのリスクがあります。契約を急かす業者は、考える時間を与えず冷静な判断をさせないようにしているので注意が必要です。
契約内容や施工内容について、詳しく説明しない業者も危険です。契約後に追加料金を請求される可能性があります。契約内容が不明瞭な業者は、トラブルになる可能性が高いので避けましょう。
外壁工事のDIYをおすすめしない理由

外壁工事のDIYをおすすめしない理由は、以下のとおりです。
- 専門技術が必要になる
- 安全面のリスクがある
外壁工事は専門業者への依頼がおすすめです。専門業者なら、法律や規制にも適切に対応できるため、トラブルや罰則のリスクを避けられます。
専門技術が必要になる
外壁工事は専門的な技術が必要なので、DIYはやめましょう。外壁工事は材料の特性や適切な使用方法の理解が必要です。塗装や張り替え時の下地処理など重要な工程を怠ると、施工の質が著しく低下します。
天候や環境に応じた適切な施工技術が求められるため、素人が行うと状態を悪化させる恐れがあります。プロが行う適切な外壁工事は、長期間にわたり外壁を良好な状態に保てるのでおすすめです。
法規制や建築基準を遵守する知識も欠かせません。防水や断熱などの技術も求められます。専門的な技術や知識を軽視すると、建物の安全性や快適性に悪影響を及ぼします。DIYでの外壁工事は避け、専門業者に依頼しましょう。

DIYの方法を説明する動画も多いですが、長年住むならプロに任せた方が絶対に安心です。我が家をフルリフォームする際に間近で現場を見ていましたが、素人には無理だと感じました。
安全面のリスクがある
外壁工事を自分で行う場合は、以下のリスクが存在します。
- 転落やけがの危険
- 足場の設置の不慣れ
- 重い資材の荷重やバランスの誤り
- 粉じんや化学物質の取り扱い
- 工具や機材の取り扱いミス
高所での作業は転落やけがの危険が伴うため、十分な注意が必要です。外壁工事は屋外で行うため、近隣住民や住宅に損害を与える可能性もあります。
まとめ

外壁工事は建物の劣化を防ぎ、長く家に住むために重要です。塗装工事や重ね張り工法、張り替え工事、補修工事などの種類があるので、適した方法を選びましょう。費用相場は工事の種類によって異なり、塗装工事は比較的安価に行えます。工事の流れや期間には、注意が必要です。
天候や追加の修繕個所の発見などによって、期間が延びるケースがあります。スケジュールには余裕を持たせましょう。業者選びは複数の見積もりを取って比較を行い、最適な業者を選んでください。外壁工事には専門技術が必要です。安全面のリスクもあるため、DIYはおすすめできません。
リフォームは新築を買うよりもはるかに安く、土地が良いなどのメリットが多いです。毎月かかる住宅ローンの費用を抑え、快適な生活を手に入れましょう。僕は中古住宅を購入してフルリフォームしましたが、改めて良かったなと感じています。
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