屋根リフォームの費用相場と手順を徹底解説!失敗しないためのポイント

屋根の老朽化は放置すると深刻な問題へと発展しますが、見落とすケースが多くあります。深刻化する前に屋根のメンテナンスが必要です。この記事では、屋根リフォームが必要な理由と種類、費用相場、手順を紹介します。記事を読めば、屋根リフォームについての理解が深まり、安心してリフォームできます。
適切な屋根リフォームで、住まいを守りましょう。
» 中古住宅をリフォームするメリットと費用の相場を解説

■相見積もりでフルリフォームを約400万円安くしました。
■「良い住まい」よりも「良い暮らし」を目指してます。
■リフォーム業者ではないので、ポジショントーク一切なし。
屋根リフォームが必要な理由

屋根リフォームは、建物の安全と快適さを保つために必要です。屋根が古くなると、雨漏りや断熱性の低下で屋内環境に悪影響を及ぼします。塗装が剥がれると防水効果が減り、風雨に晒され、さらなるダメージを招きます。美観を維持するためにも定期的なメンテナンスが欠かせません。
強風や地震などの自然災害に対する耐久性向上など、住宅を安全に守るためにも、リフォームは必要です。

雨漏りを放置すると、家の柱を腐らせてしまいます。家の柱の修繕には数百万円必要になる可能性があります。家の資産価値が落ち、売れにくくなるので、適切にメンテナンスとリフォームを行いましょう。
屋根リフォームの種類

屋根リフォームは目的や予算に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。以下に3つの方法の説明をします。
- 屋根塗装リフォーム
- 屋根カバー工法(重ね葺き)
- 屋根葺き替え
屋根塗装リフォーム
屋根塗装リフォームは、既存の屋根の塗料を塗り直すリフォーム方法です。屋根にダメージを与えず、屋根の耐久性や防水性能を向上します。定期的な塗装は、屋根材の劣化を防ぎ、寿命を延ばす効果があります。防水性を高め、雨漏りのリスク軽減にも有効です。
紫外線や風雨から屋根を守るために、耐候性に優れた塗料を使用します。屋根の素材や状態に応じて適切な塗料と施工方法を選びましょう。
屋根カバー工法(重ね葺き)

屋根カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根材に新しい屋根材を重ねる方法です。コストを抑えられるリフォーム方法として注目されています。既存の屋根材を撤去しないため、廃材処分費用や工期の削減が可能です。防水性や断熱性が向上し耐久性が増すため、屋根が長持ちします。
屋根の状態によっては施工できない場合があるため、事前に調査が必要です。屋根の重量が増すため、建物の構造に負担がかからないかも確認してもらいましょう。

重ね葺きする際の屋根材は、軽い金属製や化粧スレートが適しています。
屋根葺き替え
屋根葺き替えでは、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材に交換します。屋根の構造や断熱性能が改善され、長期的な耐久性や防水性が向上します。屋根の問題を根本的に解決できるため、雨漏りなどの深刻な損傷がある場合におすすめです。
屋根葺き替えは、全体の屋根の重量を減らせる可能性があります。他の方法より費用が高いため、見積もりを慎重に確認しましょう。屋根材によって費用が異なります。工期が長くなる場合があるため、スケジュールに余裕を持つことも大切です。
部分修理

部分修理は、屋根の劣化やひび割れ、破損部分を補修する方法です。損傷が深刻でない場合は、コストを抑えてリフォームできます。屋根全体のリフォームよりも短期間で施工できるため、急な雨漏りや小さな破損に対する応急処置としても有効です。
部分修理で問題が解決しない場合は、大規模な工事が必要になる場合があります。修理後の状況を確認し、必要であれば専門家に相談して対策を考えましょう。
屋根リフォームの費用相場

屋根リフォームは、工法や材料、屋根の状態、足場の規模によって費用が変動します。費用相場は以下のとおりです。
- 屋根塗装リフォーム:20~30万円
- 屋根カバー工法(重ね葺き):75~150万円
- 屋根葺き替え:140~240万円
- 部分修理:1か所当たり10,000~100,000円
屋根の状態に適した方法を選び、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討しましょう。
» リフォーム費用の相場一覧!費用を抑えるコツも解説
屋根リフォームの手順

屋根リフォームの手順を理解すると、工事がスムーズに進むだけでなく、満足のいく仕上がりになります。手順は以下のとおりです。
- 現地調査と見積もり
- 契約と準備
- 工事の進行
- 工事後の確認とメンテナンス
現地調査と見積もり
現地調査で、専門の調査員に屋根の状態を確認してもらい、必要なリフォーム内容を把握しましょう。屋根材の種類や劣化状況をチェックすると、最適なリフォーム方法の選別が可能です。
建物の構造や周囲の環境も考慮し、詳細な見積もりを作成してもらってください。構造や環境によって、足場の設置が複雑になると、費用が高くなる可能性があります。見積もりの費用の内訳を確認し、どの部分にどれだけの費用がかかるのかを明確にしましょう。
見積もりを複数の業者に依頼し、比較検討すると適正価格の把握が可能です。疑問点があれば積極的に質問して、納得したうえで次のステップへ進みましょう。現地調査と見積もりの工程を丁寧に行えば、満足できるリフォームがでます。

現地調査と見積もりは大事な段階です。業者選びに失敗すると、費用が相場よりも高くなる可能性があります。見積もり金額だけでなく、担当者との相性もチェックしましょう。
契約と準備

見積もり内容に納得できたら、契約を結び、工事日程を調整して必要な準備を始めます。契約書には工事範囲や費用、工期などが記載されているので、自身の希望と一致しているかを確認してください。工事日程は、天候や周囲の状況によって変動する場合があるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
契約時に、支払い条件や必要な許可・申請手続きを確認しましょう。工事が始まる前に、近隣住民への挨拶と通知をすると、後々のトラブルを避けられます。

契約書では、追加費用の有無についても確認しましょう。追加費用の記載があれば、具体的にどういった費用がかかるのか確認してください。思わぬ出費を避けられます。
工事の進行
屋根リフォームの進行は以下のとおりです。
- 足場の設置
- 既存屋根材の撤去(必要な場合)
- 下地の補修と点検
- 新しい屋根材の設置
- 防水シートの施工
- 屋根材の固定
- 屋根周辺の仕上げ作業
- 清掃と最終点検
- 完了報告と確認
施工には専門技術が必要です。適切な業者が施工すれば、耐久性の高い屋根が完成します。
工事後の確認とメンテナンス

工事後の確認とメンテナンスは、完成した屋根の耐久性に影響を与えます。業者によって、以下の項目がチェックされているか確認しましょう。
- 塗装や仕上がり状態が良好か
- 漏水試験で雨漏りがないか
- 釘やネジが適切に固定されているか
- 工事後の清掃が行われているか
- 使用した材料や機材が撤去されているか
- 瓦やルーフィング材のズレや破損がないか
定期的なメンテナンスのスケジュールを業者と相談してください。保証内容と期間を確認し、保証書を受け取りましょう。点検とメンテナンスを定期的に行うと、屋根の寿命を延ばせ、雨漏りトラブルを未然に防げます。
屋根リフォームで失敗しないためのポイント

屋根リフォームで失敗しないためのポイントがあります。以下のポイントを確認しましょう。
- 信頼できる業者の選び方
- 見積もりのチェックポイント
- 工事中に注意するべきこと
信頼できる業者の選び方
屋根リフォームは専門的な作業になるため、信頼できる業者に依頼すると安心です。信頼できる業者を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。
- 口コミや評価
- 実績や経験年数
- 施工事例
- 保証内容
- 見積もり内容
- 地元の業者
- 相談や対応
- 資格や許可証
口コミや評価、実績や経験年数は業者選びで重要なポイントです。長年の経験がある業者は、信頼があり安心です。見積もりが明確で、保証内容がしっかりしていると、真摯な対応をしてくれる業者だとわかります。
地元密着型の業者は、地域に根ざしているので、施工後のトラブルやメンテナンスの際も安心です。資格や許可証を持っているかも確認しましょう。ポイントを押さえると、信頼できる業者を選べて、安心して屋根リフォームを任せられます。
» リフォーム会社の選び方|種類と特徴を把握して比較検討しよう!

担当者との相性も大切です。リフォーム中に気になった点についてすぐに相談できる担当者だと、安心できます。
見積もりのチェックポイント

良い見積もりは、リフォーム内容の透明性を高め、予期しない支出を防げます。見積もりのチェックポイントは以下のとおりです。
- 明細が詳細に記載されているか
- 使用する材料の種類やメーカー名が明記されているか
- 労務費や諸経費の内訳が明記されているか
- 追加費用が発生する条件が明示されているか
- 保証内容や期間が記載されているか
見積もりの段階で工事内容と工程、工事開始日、完了予定日を具体的に把握することが大切です。支払い条件の詳細な説明や施工後のアフターフォロー体制の有無、見積もりの有効期限も確認しましょう。

相場がわからず、見積もりの費用が高いのか安いのかわからない場合は、相見積もりをとりましょう。複数の業者から見積もりをとると、相場がわかります。
工事中に注意するべきこと
進捗状況の定期的な確認をしましょう。工事内容の変更や追加が発生した場合でも、工程を把握できていると柔軟に対応できます。近隣へ挨拶や説明をして、工事中の事故やトラブルを未然に防ぎましょう。騒音や振動について、周辺住民への配慮が必要です。
屋根リフォームに関するよくある質問

屋根リフォームに関するよくある質問をまとめました。屋根リフォームを検討している方は、以下の説明を参考にしてください。
- 屋根リフォームの工期はどのくらい?
- 雨漏りしている場合の対処方法は?
- 耐久性が高い屋根材は?
- 屋根リフォームと同時に外壁リフォームもした方が良い?
屋根リフォームの工期はどのくらい?
屋根リフォームの工期は、リフォームの種類や規模によって異なります。工期の詳細は以下のとおりです。
- 屋根塗装リフォーム:3日~1週間
- 屋根カバー工法(重ね葺き):1週間~10日
- 屋根葺き替え:10日~2週間以上
天候や材料待ちによる工期の延長もあります。事前に余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
雨漏りしている場合の対処方法は?

雨漏りしている場合は応急処置をしてください。原因箇所を特定するために屋根や天井をチェックします。水漏れ箇所にビニールシートを被せて一時的に雨水を防ぐ必要があります。室内への損傷を最小限に抑えましょう。室内に入った水は、バケツやタオルで受け止めます。
雨漏り個所の確認が難しい場合は、専門業者への依頼をおすすめします。修理の際は、再発防止のために根本的な原因を直してもらうことが大切です。
耐久性が高い屋根材は?
耐久性に優れた屋根材は、寿命が長く、メンテナンスの頻度も少なく済むため、コストパフォーマンスに優れます。耐久性が高い屋根材は以下のとおりです。
- セメント瓦
- 耐久性が高く、定期的に塗装することで長期間使えます。重いので地震の揺れに弱いです。瓦は風などでずれる場合があります。
- 金属屋根・トタン屋根
- 軽量、雨漏りしにくいです。安価ですが、サビが発生しやすいです。最近はトタン屋根が使われることは少なくなりました。
- スレート瓦
- カラーバリエーションが豊富です。軽量なので耐震性に優れます。定期的な塗装が必要です。
- 陶器瓦
- 耐久性が高く、長寿命です。塗り替えをする必要がありません。重いので地震の揺れに弱いです。瓦は風などでずれる場合があります。
- ガルバリウム鋼板
- 防錆性に優れ、耐久性も兼ね備えているため人気です。軽いので地震の揺れにも強いです。トタンよりサビにくいですが、サビないわけではないので、塩害には注意が必要です。
屋根リフォームと同時に外壁リフォームもした方が良い?

屋根と外壁の同時リフォームはおすすめです。屋根と外壁は同じタイミングで劣化しやすいからです。同時にリフォームをすると、足場代を節約できたり、色やデザインを統一できたりするメリットがあります。手間や時間を節約できる点も魅力です。
外壁のひび割れや屋根の傷みを放置しておくと、雨水が侵入する可能性があります。屋根と外壁のリフォームを同時にすると、問題を一気に解決でき、建物の防水性と断熱性が向上します。
» 外壁リフォーム基本知識から業者の選び方まで紹介
» 外壁の種類と選び方のポイントを解説!
まとめ

屋根リフォームは建物を保護し、安全と快適さを維持するために必要です。リフォーム方法には、屋根塗装やカバー工法、葺き替えがあります。リフォームの種類や範囲によって費用が異なるため、事前にしっかり検討しましょう。作業は現地調査から始まり、工事後の確認まで計画的に進める必要があります。
信頼できる業者選びや見積もりの検討も重要なポイントです。外壁リフォームとの併用も検討してみてください。屋根リフォームの計画を入念に行い、快適な住まいを維持しましょう。