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サイディング外壁とは?種類や特徴、メリット・デメリットを徹底解説!【張り替えました】

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サイディング外壁は、デザイン性とコストパフォーマンスの高さが魅力です。しかし、メンテナンスや耐久性に不安を感じる方は多くいます。この記事では、サイディング外壁の種類や特徴、メリット・デメリットなどについて解説します。

記事を読めば、外壁材の選び方や適切なメンテナンス方法がわかります。外壁選びのポイントを押さえ、理想の住環境を実現しましょう。

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サイディング外壁とは建物の外壁に貼る板状の外装材

サイディング外壁とは、建物の外壁に貼る板状の外装材です。外観を美しく保つだけでなく、耐久性や防水性も兼ね備えています。多様なデザインやカラーが選べるため、外観の印象を大きく変えられます。最新のサイディング外壁は断熱性や防音性を高め、汚れの付着を防いでくれます。

サイディング外壁はコストパフォーマンスに優れ、機能性の高さから人気です。
» 外壁リフォーム基本知識から業者の選び方まで紹介

サイディング外壁の種類

サイディング外壁の種類は以下のとおりです。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング

それぞれの特徴を理解し、自分の家に最適な外壁を選びましょう。

窯業系サイディング

画像引用:ニチハ株式会社、施工事例

窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、セメントと繊維素材を主原料とし、耐久性に優れた人気の外壁材です。防火性能が高く、安全性が高い特徴があります。デザインのバリエーションが豊富で、木目調や石目調など好みに合わせて選べます。カビやコケが生えにくく、メンテナンスが簡単です。

メリット
■初期費用が安い
■デザインが豊富
■断熱性が高い
デメリット
■重たいので地震で割れやすい
■防水性を保つため、塗装のメンテナンスが重要
■シーリング材のメンテナンスが必要

耐用年数は約30年と長く、紫外線や風雨にも強いですが、定期的な再塗装が必要です。再塗装の目安はグレードによりますが、15~25年です。

金属系サイディング

画像引用:ニチハ株式会社、施工事例

金属系サイディングは、アルミニウムやガルバリウムなどの金属に断熱材を裏打ちした外壁材です。窯業系サイディングと比べて重量は約1/4と軽量なので、地震の際でも割れにくい素材です。ひび割れや凍害がないので、寒冷地でも安心して使えます。

メリット
■軽いので地震に強い
■防水性能が高い
■耐久性が高い
■防火性に優れている
デメリット
■初期費用が高い
■デザインが少ない
■シーリング材のメンテナンスが必要
■塩害に弱い(潮風を受けやすい地域では不向き)
■断熱材によっては、雨音などが気になる

断熱性能が高いことから、夏は涼しく冬は暖かいため快適に過ごせます。防火性に優れているため安全性が高く、施工が比較的簡単で工期が短く済む点が特徴です。

木質系サイディング

木質系サイディングとは、木材の表面に防火性や防水性など加工を施した外壁材のことで。人工の木目調とは違う、自然な風合いと温もりで住宅に高級感を与えます。軽量で耐震性に優れ、加工が容易なので自由設計にも対応できます。

メリット
■デザイン性が高い
■断熱性が高い
デメリット
■初期費用が高い
■ランニングコストが高い
■色褪せしやすい
■防火性に劣る

防虫処理や防火対策のメンテナンスが必要です。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、軽量で施工が簡単な外壁材です。塩化ビニル樹脂を主材料としているので、紫外線や酸性雨に強く、雨水を弾いてカビやコケの発生を防ぎます。耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないです。

メリット
■変色しにくい
■軽量なので地震に強い
■耐久性が高い
デメリット
■初期費用が高い
■施工業者が少ない

凍害や塩害に強いので、寒い地域や海の近くのお家の外壁におすすめです。北米でよく使われる外壁材ですが、日本では施工できる会社が少ないです。

サイディング外壁のメリット

サイディング外壁のメリットは、以下のとおりです。

  • 施工期間が短い
  • 費用が安い
  • デザイン性が高い

施工期間が短い

サイディング外壁は、短期間で施工ができる外壁材です。サイディング外壁は作業効率が高く、一度に大きな面積を施工できるため、作業がスムーズに進みます。サイディング外壁の工事は天候の影響を受けにくいので、予定どおりに工事を進めやすいです。

比較的費用が安い

サイディング外壁はレンガやタイルなどの外壁材と比べて、材料費が低くコストを抑えられます。塗装や補修の頻度が低いため、メンテナンス費用も少なく、長期的なコスト削減が可能です。

サイディング外壁は断熱性能に優れており、冷暖房費の節約にもつながります。夏は涼しく冬は暖かいお家に住めます。サイディング外壁は費用対効果が高いので、多くの人に選ばれています。

デザイン性が高い

サイディング外壁は多様なデザインや色が選べるため、建物の外観に独自性をもたせられます。サイディング外壁で高級感や個性のあるお家を作りましょう。建物の外観を一新しやすいので、リフォームを検討している人に適した外壁材です。
» 中古住宅をリフォームするメリットと費用の相場を解説

サイディング外壁のデメリット

サイディング外壁のデメリットは、以下のとおりです。

  • 定期的なメンテナンスが必要になる
  • 防水性能に劣る場合がある
  • 外壁につなぎ目ができる

定期的なメンテナンスが必要になる

サイディング外壁は、板状の素材を貼り合わせるため、つなぎ目が生じます。つなぎ目から水や風が浸入しやすい点がデメリットです。つなぎ目のメンテナンスを怠ると、強風や大雨の際には雨水が入り、建物にダメージを与える恐れがあります。問題を防ぐには、つなぎ目のシーリングが重要です。

窯業系サイディングは表面の塗装の状態や欠けが無いかにも注意しましょう。金属系サイディングは表面のサビや凹みにも注意が必要です。定期的な点検を行ってください。

防水性能に劣る場合がある

リシン吹き付け仕上げのサイディング外壁は、防水性能に注意が必要です。リシン吹付仕上げは色あせや塗装の剥がれなどの劣化が起きやすい特性があります。防水性が低くなり、雨水が浸透しやすくなります。

外壁につなぎ目ができる

サイディングボードの継ぎ目にはシーリング材が使われるため、外壁につなぎ目ができる点がデメリットです。シーリング材は、紫外線や雨風の影響で劣化しやすく、時間の経過とともにひび割れや剥離が生じます。劣化が進むと、つなぎ目から雨水が浸入しやすくなり、外壁内部や建物の構造にダメージを与えます。

サイディング外壁を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。シーリング材の劣化を早期に補修し、防水性と建物全体の耐久性を維持しましょう。

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シーリング材にもグレードがあります。通常のシーリング材の耐久性は10年程ですが、グレードが高いものには20年などの商品もあります。

サイディング外壁の耐用年数とメンテナンス

サイディング外壁の耐用年数とメンテナンスについて詳しく説明します。

サイディング外壁の耐用年数

サイディング外壁の耐用年数は、素材によって異なります。耐用年数は目安であり、外壁材のグレードや環境、メンテナンス状況に影響します。寿命を延ばすには、再塗装と点検が重要です。具体的には以下のとおりです。

種類耐用年数塗り替え
窯業系30年15年に1回
金属系30年20~30年に1回
木質系20~30年10~15年に1回
樹脂系35年基本的に不要
引用:KMEWメンテナンス情報アサヒトステム創建ペイント

15〜20年ごとに適切に塗装すれば、外壁の寿命を延ばせます。海沿いや高湿度の地域では劣化が早まる傾向があります。自分の住む地域や環境に合った素材を選びが重要です。

メンテナンスが必要なサイン

サイディング外壁を長持ちさせるため、メンテナンスが必要なサインを見逃さないようにしましょう。以下の兆候は、劣化を示すサインです。

  • ひび割れ
  • 色褪せや変色
  • シーリング部分の剥がれや亀裂
  • カビやコケ
  • 雨漏り
  • サイディング板の浮き
  • 塗装の剥がれ
  • サイディングの劣化や腐食

色褪せや塗装の剥がれ、ひび割れ、シーリングの亀裂は浸水を招き、家の構造部分の腐食やカビを発生させます。建物の寿命を延ばすためにも、外壁を定期的にチェックしましょう。

メンテナンス方法

1年に1回程度、目視にて確認できる範囲を点検します。地震や台風のあとの点検も重要です。地震や台風で外壁が損壊してしまった場合は、火災保険が適用される可能性があります。気になる点があれば、施工業者や工務店などに相談しましょう。注意すべき点は以下のとおりです。

サイディングの塗装表面の点検
表面にチョーキングや剥離、亀裂、落ちない汚れ、藻類がないかを確認します。白化していたり、チョーキングや剥離が目立ったりする場合は、塗り替えの時期です。
サイディングの点検
サイディングに亀裂や反り、うねり、割れ、欠けが無いかを点検します。地震後は窓付近や釘が使われている箇所、サイディングのズレを確認します。
シーリングの点検
シーリングがやせていたり、亀裂が入っていたりしないかを確認します。
その他
錆などが無いかを確認します。

壁に付いた汚れを落とす際は、布や柔らかいスポンジで軽く水洗いしてください。塗装面を傷つけないように注意が必要です。シンナー類の洗剤や硬いブラシ、高圧洗浄機を使ってはいけません。

サイディング外壁のリフォーム・張り替え費用

サイディング外壁のリフォーム・張り替え費用について詳しく説明します。

リフォーム費用

リフォームには、塗り替えと張り替え、重ね張りがあります。それぞれのリフォーム費用を以下にまとめました。

リフォーム方法費用(建物30坪の目安)
シーリングの打ち直し45万円~(足場代含む)
サイディングへの張り替え200万~(足場代含む)
サイディングの塗り替え120万~(足場代含む)
モルタル壁に金属サイディングの重ね張り180万~(足場代含む)

リフォーム費用には、他の諸費用が必要になる可能性もあります。下地補修では、数万~数十万円の追加費用が必要です。リフォーム費用は地域や業者によって大きく異なる場合があります。複数の業者から見積もりを取得しましょう。
» リフォーム費用の相場一覧!費用を抑えるコツも解説

張り替え費用

サイディング外壁の張り替え費用は、30坪(約100平方メートル)の住宅では200万円程度(足場代含む)が一般的です。費用には足場設置費用や廃材処理費用が含まれる場合があります。費用の差は、サイディングのグレードや工事規模、地域の違いによって変わります。

予算に合わせて材料や業者を選びましょう。外壁の状態や補修の必要性によっても費用は変動します。高品質な素材は初期費用が高くても耐用年数が長いため、長期的に見ればコストパフォーマンスが良くなります。
» リフォーム会社の選び方|種類と特徴を把握して比較検討しよう!

複数の業者から見積もりを取り、比較検討してください。納得のいく費用で、良質な工事を実現しましょう。
» リフォーム見積もりをする前の準備やポイントを解説!

費用を抑えるためのポイント

費用を抑えるには、いくつかのポイントがあります。複数業者から見積もりを取り、コスト用を抑えるには、いくつかのポイントがあります。複数業者から見積もりを取り、コストパフォーマンスの良い業者を選ぶことが重要です。高グレードのサイディング材を選ぶと、長期的なランニングコストを減らせます。高級な材料を選ぶのではなく、ライフプランに合わせた材料を選びましょう。

一度に大規模な工事を行えば、全体のコストを抑えられます。外壁材の張り替えと同時に、断熱材の追加や建具(窓やドア)を取り換えるなどすれば、手間を減らせるので工事費が下がる可能性があります。

遠方の業者を選ぶと、交通費が別途必要になる可能性があります。オフシーズンにリフォームを依頼すれば、費用を抑えられる場合もあります。費用だけでなく、担当者との相性も重要です。施工前に詳細なプランを確認し、追加費用を避けることが重要です。

まとめ

サイディング外壁は施工期間が短く、費用の安さや高いデザイン性が魅力です。防水性能が劣る場合があるため、つなぎ目の管理や定期的なメンテナンスが欠かせません。耐用年数やメンテナンスのタイミングを把握し、適切に対応すれば、快適で安全な住環境を維持できます。

リフォームや張り替えの費用を理解し、複数の業者から見積もりをとり、適切な費用でリフォームしましょう。

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