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フローリング張り替え手順を解説!費用相場と工法の選び方徹底ガイド

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フローリングを張り替える方法や費用の相場がわからないと悩む人は多いです。フローリングの張り替えは見た目だけでなく、インテリアとして部屋の印象を一新してくれます。この記事では、フローリング張り替えのタイミングや床材の種類、施工方法、費用相場などを詳しく解説します

記事を読めば、自宅のフローリングを自分の趣味に合わせて、最適な費用で張り替える方法がわかります

フローリング張り替えの基礎知識

フローリングの張り替えは、快適さや見た目を向上させるためにも重要です。部屋が明るくなります。タイミングと工法を理解して、適切な張り替えをしましょう。

フローリング張り替えのタイミング

歩くたびにきしむ音がしたり、見た目が悪くなったりした場合は、フローリングの張り替えのタイミングです。以下の状態を目安に検討しましょう。

  • 深い傷やへこみ
  • 色あせや汚れ
  • 床材の浮きや剥がれ
  • きしむ音
  • 湿気や水漏れによる変形
  • カビやシミの発生

長年の使用による色あせや汚れは、掃除では改善できません。床材の浮きや剥がれは、フローリングの下地や接着剤の劣化が原因で起こることが多いです。湿気や水漏れは床材が膨張して変形するだけでなく、カビやシミの原因にもなります。カビやシミの発生は、健康被害のリスクもあるため、早めに対処しましょう。

床がきしむ音には2種類あります。ごく一部だけ踏んだ時に出る音はほぼ問題ありません。部屋の床が全体的にきしむ音がする場合は、基礎に問題がある可能性があります。床材の張り替えと一緒に、基礎の点検をしましょう。

張り替え工法の種類

フローリングの張り替え工法には以下の種類があります。

直貼り工法
コンクリートや古い床の上に直接新しいフローリングを貼る方法です。工事が簡単で工期も比較的短く、費用を安く抑えられます。床の高さが変わらず、マンションなどの集合住宅で多く使われる方法ですが、防音性能に注意が必要です。下地の状態によっては床鳴りしやすいデメリットがあります。
二重床工法
床の下に空間を作り、空間の上にフローリングを設置する方法です。防音性能が高く、床下に配線や配管を通すスペースを確保できます。防音が求められる住環境におすすめです。直貼り工法に比べて、工事費用が高くなり、工期が長くなります。
根太張り工法
根太(木の枠組み)を床下に設け、根太の上にフローリングを張る方法です。木の温もりが感じられる仕上がりで、床の強度も高くなりますが、施工には熟練の技が必要です。下地の構造用合板の上にフローリングを貼ります。床の強度が高く耐久性もありますが、施工には専門的な知識と技術が必要なため費用が高くなります。
重ね張り工法
既存の床の上に新しいフローリングを貼る方法です。既存の床を剥がす必要がないため工期が短く、費用も抑えられます。床が高くなるので、ドアや家具の調整が必要な点がデメリットです。
部分張り替え工法
傷んだ部分だけを取り換える方法です。比較的安価で、短期間で施工が完了しますが、色や質感の違いが目立つ場合があります。

現状や予算、目的に応じて最適な方法を選びましょう。

フローリング張り替えに使う床材の種類

フローリングの張り替えに使う床材にはさまざまなものがあります。選ぶ床材によって、部屋の雰囲気や使用感が大きく変わるため、しっかりと特徴を把握しましょう。ライフスタイルや部屋の用途に合った床材を選ぶことが、長く快適に過ごすためのポイントです。

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木材を使用した床材です。一枚板の自然な風合いや木目が魅力で、部屋に温もりと高級感をもたらすため人気があります。調湿効果が高く、繰り返しの研磨や再塗装が可能です。

メンテナンスをしながら長く愛用できるうえに、年月が経つと風合いが増し、経年変化を楽しめます。無垢フローリングは傷がつきやすい点がデメリットです。重い家具を動かす際や、硬い物を落とした際に傷がつきやすいため、取り扱いに注意が必要です。

定期的な手入れを怠ると劣化が早まるので注意してください。価格は木材の種類によって大きく異なり、高価なものも多いです。無垢フローリングは自然な美しさと耐久性が魅力です。メンテナンスをしっかり行い、魅力を最大限に引き出しましょう。

複合フローリング

複合フローリングは複数の素材を合わせて層になった床材です。基材には合板やMDF(中密度繊維板)が使われ、表面材には木目調のフィルムや天然木の薄板が使用されています。バリエーションが豊富で、デザインの選択肢が多いです。施工が簡単で、DIYにも適しています。

コストパフォーマンスが良いため、広い面積をカバーする際にもおすすめです。複数の素材を合わせた構造により、無垢材と比較して反りや割れに強い特性があります。傷や汚れが付きにくく、長期間美しい状態を保てるため人気です。

クッションフロア

クッションフロアはビニール製の床材で、柔らかい歩行感が特徴です。水や汚れに強く、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りに最適です。コストパフォーマンスが高く、低予算でリフォームできます。施工が比較的簡単でDIYにも適しているので、初心者でも取り扱いやすい床材です。

メンテナンスが容易で掃除もしやすいです。デザインバリエーションが豊富で、木目調や石目調など多様な選択肢があり、インテリアに合わせやすいのも魅力です。床暖房にも対応している製品や滑りにくい表面加工が施されている製品、防炎加工された製品もあります。

フロアタイル

フロアタイルは塩ビ素材を使用した床材で、傷や汚れに強く長期間きれいな状態を保てます。耐久性が高く、施工が簡単です。接着剤や両面テープを使用して固定するものやはめ込み式のもの、置くだけのものなどがあります。水に強い特性があるため、キッチンや洗面所などの水回りにも適しています。

デザイン性と機能性を両立させたい場合にフロアタイルはおすすめです。デザインやカラーが多様で、木目調や石目調など豊富な選択肢があります。フロアタイルはコストパフォーマンスが優れており、簡単に取り扱える点でおすすめです。

カーペット

カーペットはウールやナイロン、アクリルなどを使用した床材です。断熱性があるので冬は暖かく、夏は冷房効率を高められます。使用する際は以下の点に注意してください。

  • ダニ・ホコリのたまりやすさ
  • 汚れの染み込みやすさ
  • 部分的な張り替えの難しさ
  • 施工費用の高さ

カーペットは滑りにくく、小さな子どもや高齢者にも安全です。色やデザインも豊富で、インテリアに合わせやすいです。

畳は日本の伝統的な床材で、い草を使った畳表と畳床で構成されています。調湿効果があり、日本の気候に適した素材です。畳のサイズは地域ごとに異なり、京間や江戸間、中京間などがあります。定期的な交換やメンテナンスに手間はかかりますが、独自の風合いが人気です。

畳は適度な弾力性と保温性を持ち、静音効果や調湿作用も期待できます。畳の張り替えには、いくつかの方法があります。新畳は畳表と畳床の全体を新しくする方法です。表替えは畳表のみを新しくする手軽な方法です。裏返しは畳表をひっくり返して使う方法でコストを抑えられます。

畳の寿命は約10〜15年で、定期的なメンテナンスが必要です。価格は素材や施工方法によって異なり、畳表のランクが上がると高価になります。畳には洋風のインテリアにも合わせやすいものもあります。施工は専門業者に依頼するのが一般的で、自分で張り替えをするのは難しいです。
» 畳の張り替えが必要な理由やタイミングなどを詳しく解説!

フローリング張り替えの施工方法

フローリング張り替えの施工方法のうち、張り替え工法と重ね張り工法(上張り工法)、部分張り替えの手順を解説します。各工程を丁寧に行うと美しい仕上がりになり長持ちするので、参考にしてください。

張り替え工法の手順

張り替え工法の手順には以下のステップがあります。

  1. 古いフローリングの撤去
  2. 下地の修理と調整
  3. 新しいフローリングの選定
  4. 床材のカットと準備
  5. 床材の仮置き
  6. 接着剤の塗布
  7. 新しい床材の敷設
  8. 隙間や端部の処理
  9. 仕上げと最終確認

古いフローリングを撤去して下地の清掃や確認、修理や調整をしましょう。下地に汚れやゴミが残っていると、新しいフローリングの接着が不十分になります。凹凸や傷がある場合は、修理して調整すると仕上がりが向上します。最適なフローリングの選定は、部屋の用途やデザインに合わせることが重要です。

床材のカットと準備では、必要な道具や材料をそろえ、部屋の寸法に合わせて床材をカットしましょう。床材の仮置きをすると、実際の作業の確認ができて作業しやすくなります。接着剤を均一に塗布すると、床材をしっかりと固定できます。床材をきちんと敷き詰め、隙間や端部の処理をしましょう。

隙間があると見栄えが悪くなるため、丁寧に作業してください。仕上げと最終確認をして、すべての工程が完了します。手順通りに進めると、きれいにフローリングの張り替えができます。

重ね張り工法(上張り工法)の手順

重ね張り工法は、既存の床の上に新しい床材を直接貼る方法です。以下の手順で行います。

  1. 既存の床の清掃と確認
  2. 室温と湿度の調整
  3. 新しいフローリングの選定
  4. 床材のカット
  5. フローリング材の仮置き
  6. 接着剤の塗布
  7. 新しいフローリングの敷設
  8. 隙間や端部の処理
  9. 仕上げと乾燥

新しい床材をしっかりと接着するために既存の床を掃除し、汚れやホコリを取り除きましょう。部屋のサイズに合わせて、隙間ができないように正確な寸法で新しい床材をカットしてください。床材は、ハンマーやゴムローラーを使った圧着で固定します。

仕上げ材(コーナー材や見切り材)を取り付けると見栄えが整います。乾燥時間を確保し、家具などの移動は乾燥後に行いましょう。

部分張り替えの手順

部分張り替えは以下の手順で行います。

  1. 張り替える部分の特定と取り外し
  2. 新しい床材のカット
  3. 接着剤を使用して新しい床材を固定
  4. 充填剤を使用して隙間や継ぎ目埋め
  5. 乾燥
  6. サンディングや仕上げ塗装

上記の手順で行えば、美しい仕上がりが実現します。

フローリング張り替えの費用相場

フローリング張り替えの費用相場は、一般的に1平方メートル当たり約1万〜2万円です。フローリングの張り替えにかかる費用は、床材の種類によって大きく変動します。1平方メートル当たりの費用目安は以下のとおりです。

  • 無垢フローリング:15,000~25,000円程度
  • 複合フローリング:10,000~20,000円程度
  • クッションフロア:3,000~8,000円程度
  • フロアタイル:5,000~10,000円程度
  • カーペット:4,000~8,000円程度
  • 畳:1畳当たり5,000~20,000円程度

無垢材は天然の木材を使用しているため、高品質で耐久性はあるものの、費用は高いです。複合フローリングは無垢材に比べてコストを抑えられます。クッションフロアやフロアタイル、カーペットの張り替え費用は比較的リーズナブルです。フローリングの張り替え費用は、工法によっても違います。

部分張り替えの場合、1平方メートル当たりの費用がやや高くなり、12,000〜25,000円程度必要です。重ね張り工法(上張り工法)の費用は、8,000〜15,000円程度です。重ね張り工法は既存の床材の上に新しい床材を張るため、古い床材の撤去が不要なうえ工期が短くできて費用を抑えられます。

工事の規模や条件によって追加費用が発生する場合もあるので、事前に複数の見積もりを取りましょう。フローリングの張り替え費用は床材の種類や工法、広さにより大きく変動します。不明点や疑問点がある場合は、プロへの相談がおすすめです。
» 内装リフォームの費用相場と費用を抑えるためのポイントを徹底解説

フローリング張り替えをプロに依頼するときのポイント

フローリング張り替えをプロに依頼する際には、以下のポイントを押さえてください。

  • 見積もりの取り方
  • 優良業者の見分け方
  • 使用する床材の品質と種類
  • 施工のスケジュールと方法
  • 契約前の最終確認

フローリング張り替えのスムーズな施工と満足のいく仕上がりを手に入れましょう。

見積もりの取り方

見積もりを取る際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。各業者の価格やサービス内容を比較して、最適な選択ができます。施工範囲や使用する床材の種類と品質を明確に伝えることも大切です。明確に伝えれば見積もりの精度が向上し、追加費用の発生条件を事前に確認できます。

見積もりの際には、詳細な内訳の確認も不可欠です。内訳を確認すると、不明瞭な出費を避けられます。施工期間や保証内容を確認し、把握も忘れずに行いましょう。計画通りに作業が進行し、不測の事態にも対応できます。価格交渉も視野に入れましょう。業者との交渉を通じて、より良い条件を引き出せる場合があります。
» リフォーム見積もりをする前の準備やポイントを解説!

優良業者の見分け方

優良業者の見分け方がわかると、トラブルを避け、満足のいくサービスを受けられます。施工業者の過去の実績や施工事例を確認して、業者の技術力や経験を把握しましょう。オンラインのレビューサイトやSNSで実際に利用した人の意見を参考にすると、業者の信頼性を判断できます。

優良業者は明確な見積もりを提示してくれます。詳細な見積もりを提供する業者は、作業内容や費用に対する透明性があるので信頼性は高いです。資格や認証を持っている業者を選ぶことも大切です。建築士やリフォーム関連の資格を持っている業者は、専門知識と技術を持っているため安心して施工を任せられます。

契約内容が詳細で透明性があることも、優良業者の特徴です。契約書に含まれる内容を細かく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。アフターサービスの有無も確認してください。施工後のフォローがしっかりしている業者は、長期的な信頼関係を築けます。担当者の対応が迅速かつ丁寧であることも重要です。

初対面の対応から判断し、誠実で信頼できるかを見極めましょう。地元での評判が良い業者を選ぶのも選択肢の一つです。近隣住民の口コミや評判を参考にすると、安心して依頼できます。
» リフォーム会社の選び方|種類と特徴を把握して比較検討しよう!

使用する床材の品質と種類

使用する床材の品質は重要です。床材の種類は多岐にわたりますが、耐久性とメンテナンスのしやすさを考慮して選びましょう。サンプルを取り寄せて実際に触れるのもおすすめです。

施工のスケジュールと方法

施工のスケジュールも事前に必ず確認しましょう。生活空間に影響が出る場合は、工期の長さや工事中の騒音、ホコリ対策についても確認してください。施工方法の詳細な説明を受け、納得したうえで契約しましょう。
» リフォームするときの基本的な流れを解説!

契約前の最終確認

契約前には、総費用と支払条件を明確にしておくことが重要です。途中で追加費用が発生しないよう、事前にしっかりと確認しましょう。

フローリング張り替えに関するよくある質問

フローリングの張り替えに関するよくある質問を以下にまとめたので、参考にしてください。

フローリングの耐用年数は?

フローリングの耐用年数は使用する床材の種類や使用環境、メンテナンス状況によって異なります。無垢フローリングは20年以上持つことが多く、複合フローリングは10〜15年程度です。クッションフロアやフロアタイル、カーペットは5〜10年程度が目安です。

定期的なメンテナンスや適切なケアをすれば、フローリングの寿命を延ばせます。傷や劣化が目立つ場合は張り替えを検討しましょう。美しいフローリングを長期間保てます。

フローリングの選び方がわからないときはどうすればいい?

フローリングの選び方がわからないときは、以下の方法を試してください。

  • 専門家に相談する
  • ショールームで現物を見る
  • サンプルを取り寄せる
  • オンラインで情報収集する
  • レビューや口コミを参考にする
  • インテリア雑誌やウェブサイトをチェックする
  • 自宅のスタイルや用途に合わせて選ぶ

専門家に相談してプロの視点からアドバイスを受けると、自分に合ったフローリングを見つけやすくなります。ショールームで実際に素材に触れると、質感や色合いを確認できるので選びやすいです。

フローリングの板の幅はどれくらいがベスト?

フローリングの板の幅は、使用する部屋の広さや用途に大きく影響します。最も一般的な幅は90〜120mmです。標準的なサイズであり、多くの住宅で広く使われています。幅広の板(幅120mm以上)は高級感があり、空間を広く見せる効果があります。

幅が広い板は割れやすく、反りやすいリスクがあるため施工の際には注意が必要です。幅90mm以下の細幅タイプは頑丈で耐久性が高く、伝統的な雰囲気を演出します。細幅タイプは温度変化に強い特性がありますが、施工に手間がかかります。使用する部屋の広さやインテリア、内装デザインに合わせて選ぶことが重要です。

小さな部屋で幅広の板を使用すると、空間が広く見える効果がありますが、割れや反りのリスクも考慮しなければなりません。フローリングの板の幅を選ぶ際には、部屋の広さや用途、デザインとの調和を考慮しましょう。最適な幅を選ぶと、長く快適に過ごせる空間を作れます。

DIYでフローリング張り替えは可能?

フローリングの張り替えはDIYでできます。カッターやハンマー、メジャーなどの工具や材料をそろえることが前提です。フローリング張り替えは専門的な知識がなくても、インターネットや書籍で手順を学べます。失敗を少なくするために小さなスペースから始めましょう。

自己責任で行うため、失敗した際の補修も視野に入れてください。賃貸物件の場合、事前にオーナーの許可を得ることが必要です。時間と労力がかかるため、十分な準備とスケジュール管理が求められます。

まとめ

フローリングの張り替えは、見た目の美しさと機能性を維持するために大切です。傷や劣化が目立つ際には早めに対処しましょう。張り替えのタイミングや工法、床材の選び方には知識が必要です。張り替え工法や用途、予算に応じた床材の選定が求められます。

DIYでの張り替えも可能ですが、技術や道具が必要です。プロに依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、優良業者を選ぶことが大切です。フローリングの選び方や耐用年数など、疑問がある場合は専門家のアドバイスを受けてください。正しい知識と適切な方法を身に付け、快適な住環境を実現しましょう。

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